2015年2月2日月曜日

エフエム取材日記 2月2日 南郷災害公営住宅入居式(1月31日)

    



去る131日、

南郷災害公営住宅の入居式が、
公営住宅に隣接する南郷コミュニティサンターで行われました。
式典前から、会場に多くの入居予定の皆さんが訪れ、
晴れの日の式典を見守りました。

1030分から始まった式典には、

長島忠美 復興副大臣
小野寺五典 衆議院議員
村井嘉浩 宮城県知事 代理
守屋守武 気仙沼市議会議長をはじめ、多くの来賓も出席しました。

始めに、主催者を代表して、菅原茂 気仙沼市長が挨拶を行いました。
菅原市長は、 震災当時、
この場所にあった南小学校が避難場所として機能したことに触れたうえで、

今日の日を心待ちにしていた入居者の皆さんには、
本当に長い日々だったこと、
お待ちいただいたことに御礼申し上げたいと話されました。
また、式典が行われたコミュニティセンターは、
地域の皆さん全体で利用出来るよう工夫がなされていること、
災害時には避難ビルを兼ねることを話されました。

          


行政独立法人都市再生機構の石渡廣一理事の挨拶では、
南郷地区の皆さんへ工事期間のご理解に感謝言葉をいただきました。
そして、今回の3棟の住宅設計・構想について、
親しまれた小学校があったことの継承、
地域のコミュニティセンターとして機能を担ったもの、
災害時の避難ビルの機能をもつこと、など十分な配慮がなされた経緯を話されました。




続いて来賓の挨拶が行われ、
長島忠美 復興副大臣は、
先日神戸で行われた阪神・淡路大震災の20周年の式典に出席された折に、
被災者の皆さんから
人はだれでも優しくなれることを知った。
人は素直に甘えることが出来ることを知った
元気になったら、恩返しが出来ることを知った。
という言葉を聞き、希望の灯がともるようだったと話されました。

これからも復興に向けて尽力したいと強い言葉も頂きました。
平成16年新潟県中越地震では、

甚大な被害を受けた山古志村の村長をなさっていた長島復興大臣。
すべての村民の皆さんが新しい住宅に移られるまで、
ご自身も仮説住宅にお住まいになったのだと
小野寺五典衆議院議員からお話がありました。





挨拶に続いて住宅についての概要説明が行われ、
鍵の引渡しのセレモニー!
大きな鍵のレプリカが、
行政独立法人都市再生機構の石渡廣一理事から菅原茂気仙沼市長に手渡され、
続いて、菅原茂気仙沼市長から、
入居者を代表して、佐藤常平 淑枝 さん(佐藤さんご夫妻)に手渡されまし
た。



    
この場面では、会場からもひときわ大きな拍手が沸き起こり、
待ちに待ったこのときの感激をかみ締めているようでした。
式典の後には、コミュニティセンターの二階ベランダから

おめでたい紅白の餅まきが行われました。



    

『ごしもち』まきは、ワクワクのセレモニーです。
御普請餅(ごふしんもち)が訛ったものだそうですが、
住宅建設の棟上式やお振る舞いには欠かせないですよね。
みぞれ混じりの雨が降る中、
長島復興大臣も気軽に参加され皆さんとにこやかにお話されていらっしゃいました。
入居の皆さんも笑顔です。


セレモニーの最後は、
2号棟玄関前でのテープカット!
なんと、ホヤぼーやも参加して、サンマの剣でみごとに大役を果たしました。


この後、2号棟では、
内覧会も行われ、バリアフリーのお部屋を見せていただきました。
すべての仕様が、座ったままで手の届く場所にあることなど
随所に工夫が見られスペースも広く取られていました。
キッチンのシンク下などもスペースが設けられています。
説明を担当して頂いたUR都市機構の職員の方も、説明に熱が入っています。
住民の皆さんが暮らしやすいよう、
精一杯の家作りをしたつもりですと真面目でやさしい笑顔でしたよ。




      
すべての取材を終えて、ふと見ると、
懐かしい南小学校の校歌の石碑がありました。
また、大川沿いにあった門柱もテラスの小道にしつらえてありました。
記憶の継承というのはこのことと改めて気付きました。




この土地に地域のみんなに愛された小学校があったことを記憶する石碑は、
これからも地域の皆さんの心の拠り所になるはずだと感じました。


 GOODDAY気仙沼では、
故郷に寄り添う小野寺五典衆議院議員のインタビュー
震災当時、南小学校校長をつとめていらした中井 先生のインタビュー
入居者を代表して佐藤常平ご夫妻のインタビューをお送りしました。
 


佐藤ご夫妻は、
入居の喜びを語りながらも、まだまだ多くの方がご苦労されていることを思い、
手放しでは喜べない複雑なお気持ちを語られました。
そして、
すべての被災者の皆さんの落ち着かれる日が来ることを心から願っていると
お話してくれました。共に辛さを経験したもの同士の深い思いやりが感られました。



前日からの大雪で足元も心配されましたが、
そんな思いなど、どこかに飛んでいくような、晴れの良い日でした。
住宅3棟のイメージカラーは、
さわやかな海のブルー 元気で明るい大地イエロー 明るい太陽のレッド
それぞれの色に込められた思いは大漁旗のイメージ!なんだそうですよ。

                                    BY  横田 真美子

0 件のコメント:

コメントを投稿